2020/03/11更新(このページは2020年版です)

Vol.26 浮子の戯れ(うきのたわむれ)


 本ホームページに掲載しています峰岳の短歌・俳句集が文庫本になって世の中にお披露目することになりました。佐阪峰岳こと佐阪通久氏が自費出版した「浮子の戯れ」が文芸社出版から2020年3月15日初版第1刷として発売されました。
釣糸を 垂れてながむる 小春日の 水面をぬらす ひと群の風/右金屋 標に沿いて たもとおる 村は海柘榴市 歌垣の里/白寿とて 淋しや野辺の送りして 母を誘う むらさきの雲/長閑かさや 庭に子猫の 大欠伸/
孤高の世界観を秘めた静寂、歴史ある地の叙景歌、追善と寂寞が綯い交ぜとなった挽歌など、人生を余すところなく表現した味わい深い歌句集。
絵画のような美しい情景を想起させる短歌123首に俳句86句を織り込んだ作品集です。





浮子(うき)の戯れ
佐阪 峰岳  2020/3/15発売 文庫本108頁
定価600円(本体600円+税)

出版社: 文芸社

編集:HP管理人
掲載日:2020/03/11





Vol.25 大阪府柏原水仙郷


 今年最初のWeb雑記、昨年の大掃除の際に24年前のゲーム機が出てきたSEGASATURN(セガサターン)を希望者にお譲りしたいとWeb雑記で声をかけたところ、仲間の一人から連絡がありました。早速一式を送料ご負担いただき送らせていただきました。問題なく動作しているとのことにて安堵しました。
さて、令和元年分の確定申告の時期になりましたが皆様、もう準備なり提出はされましたでしょうか。小生は毎年e-Taxにて提出、わずかながらも還付される税金がシュミレーションした結果あるようです。
また、2020(令和2)年用お年玉付年賀はがき・年賀切手の当せん番号が発表されました。毎年末等には引っ掛かるのですが、残念ながら今年はダメでした。でも、余った未送付分に一枚だけ末等が紛れ込んでいました。
前置きが少々長くなりました。今回は、大阪府柏原水仙郷の話題を今年最初のWeb雑記に掲載させていただきます。生駒山系の南端側にある高尾山の中腹に位置する水仙郷です。





登山口は、その名も珍しい「鐸比古鐸比売(ぬでひこぬでひめ)神社」。高尾山は、この神社のご神体で登山口は社の右手から「創造の森」というハイキングコース入口からスタート。ろくに長歩きもしない小生が標高277mの山頂まで行けるのか不安を抱きながら一歩ずつ大地を踏みしめて挑んだ。案の定、20分経ったころ大腿四頭筋が悲鳴をあげパンパン状態となり、足を持ち上げる動作が思うようにならず、ド素人がハイキングを侮っていた。ここでギブアップはなかろうと歯を食いしばって黙々と歩いた。
ふと、あの四国巡礼を古希の年齢にもかかわらず踏破した佐々木氏が脳裏を横切った。到底足元にも及ばぬ健脚にただ脱帽するばかりだ。同行した下川氏はマイペースで歩いていく後ろ姿がやけに眩しかった。くそっ、俺も古希に近くなった年齢、老体に鞭を打って大腿四頭筋をかばうように、引きずりながら登った。




登山途中に休憩箇所が幾つかあり、その中の一つにエノキが自生していた。エノキという名の由来には諸説あり、「縁」に通じることから「縁結びの木」あるいは「縁切りの木(縁切りエノキ)」として使う俗信があったという。縁を結ぶにはエノキに願をかけ、縁を切る場合は、人知れずそっとエノキの葉を食べると良いらしい。「縁の木」と呼んでありがたがり、御神木とする場合もあるとのこと。
大腿四頭筋をマッサージして水分を補給し登山開始!途中には巨岩がゴロゴロ居座って今にも落石の危険がと心配したが、鋼鉄製のロープでがっちりと補強しているので何の心配もなく通過する。中にはその巨岩をよじ登ってロッククライミングを楽しむ人もいた。






登山口から息も絶え絶えにやっと山頂にたどり着いた。約1時間30分かかった。これは小生の足で実測した時間で達者な人は1時間以内で登るらしい。何はともあれまずは昼食タイム。既に山頂に着いていた登山者たちのグループが見晴らしの良い場所に陣取り、ワイワイガヤガヤと眼下に広がる大和川周辺の街並みの景色を見ながらお弁当を食べていた。今日はあいにくの曇り空、晴れ間だと向こう正面には淡路島が見えるはず。昼食を終え三角点を撮って目的地の水仙郷へ出立だ。今回は高尾山山頂からの下山ルートを選択したので、水仙郷までの帰りの行程は坂道を下るルートなので案外楽な展開で帰路につけそうだ。





大腿四頭筋の腫れも忘れてどこへやら、一面に埋め尽くされていた水仙たちとのご対面だ。思わず「ありがとう!」と、叫んでしまった。「君たちに会いに来たんだ、会えてよかった」。柏原水仙郷は、実は自生の水仙ではなく、市民の方々が球根を集め、下草を刈って、植えつけて育てているという。
身も心も健全な状態であれば息切れなどせずに快適なハイキングコースが楽しめる今回の高尾山登山。弁解がましいことを一つ言わせてもらえれば、昨年末からの帯状疱疹の病み上がり状態で挑んだことが要因なのではと、いささか見苦しい言い訳とあいなりましたが、見上げる斜面一面に咲く白い可憐な水仙を見渡せば、疲れは吹っ飛び心穏やかな一日となったことは間違いなかった。




画像:HP管理人
撮影日:2020/01/19
掲載日:2020/01/21
同行:下川氏
出典:庭木図鑑 植木ペディア/SHIZUKO



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